床暖房

人間の「暑い・寒い」は室内の単純な温度だけでは決まりません。
輻射熱(ふくしゃねつ)という言葉を聞いたことはあるでしょうか。
輻射熱とは、熱を持つビームのようなものが何か物体にあたって温度が上がること。
太陽の熱であるとか、たき火がこれにあたります。

エアコンなどは温かい風を送って空気を暖める器具ですが、これだと暖められた空気が 天井に溜まっていき、頭ばかりが暖められ、足元は冷える結果になります。
部屋の床がくまなく暖かくなるので、エアコンのような温度のムラもありません。
また、床暖房は風が発生しないので、部屋のほこりをかきまぜたりしません。
ハウスダストに弱い方にも安心なのが、床暖房なのです。

この床暖房ですが、2つの種類があります。
ひとつは「電気式床暖房」。
これは、電気式のヒーターを床の下に貼るものです。
設置面積が少ない場合、設置する費用が安いのはこちらです。

もうひとつは「温水式床暖房」。
これは床下に張り巡らせたパイプに温水が流れることによって温まる仕組みです。
家全体を床暖房化するのであれば、設置費用は電気式よりも割安になりますが
ボイラーを定期的にメンテナンスする必要があったり、寿命がきてしまえば
交換しないといけなくなるという可能性もあります。
ただ、長時間の使用する場合は暖めるのにかかるお金としては電気式よりも割安です。

それぞれのライフスタイルに合わせたタイプを選ぶことが大切といえるでしょう。